トップページ > 2008年03月

キャラクター販促139 伏兵キャラ

前回、好かれるキャラクターに触れましたけど、
ちょっと面白い話がありますので、それもご紹介しておきます。


進研ゼミの小学生講座にコラショというキャラクターがあります。
→ http://www.benesse.co.jp/s/land/korasho/


このキャラクター、実は、あまり人気がありません。


そこで、私の知人の映像プロデューサーがコラショをブレイクさせてほしいと
進研ゼミから依頼を受け、付録のDVDを作ったのです。


DVDは良くできていて、主人公の1年生の男の子が、
冒険にチャレンジしてカッコイイ1年生に変身するというストーリー。
コラショは、献身的に主人公をサポートします。


もともとコラショのデザインは、
気持ち悪いと思われるようなものではないので、
この献身的なコラショを見れば、コラショの好感度が上がるはずでした。


そう、はずでしたということは、この思惑は失敗します。


なぜか?


実は、ストーリーの進行上、必要にせまられて
いくつかの新しい脇役のキャラクターを登場させたのですが、
その中の一人、「はてなようせい」というキャラクターが
ブレイクしてしまったのです。


まぁ、実際に人気が出たのは小学一年生からではなく、
アニメファンのような層からの人気なのですが、
YouTubeやニコニコ動画に沢山投稿され、それが広まるにつれ
一般の認知も拡大しているようです。


そのプロデューサーからは、実害がないので静観しているけど、
どうしたものかという相談を受けたので、
著作権を傘に取り締まるのではなく、逆にその人気を利用することを
考えるべきだとアドバイスしました。


コラショの好感度アップは失敗しましたが、
「はてなようせい」という新しい人気キャラクターを得ることで
新しい展開が考えられますよね。


ひょっとするとCSあたりで・・・。

参考になれば幸いです。

Posted by born1963 : 12:06 | Page Top ▲

キャラクター販促138 話題になれば成功というのは・・・?

最近、ニュースでも取り上げられた
「平城遷都1300年祭のマスコットキャラクター」をご存じでしょうか?


市民らからデザインの変更を求める声が出ているだけでなく、
県議会や奈良市議会でも議員から批判する意見が相次いだそうです。
ついにはデザイン撤回を求める市民の署名活動も始まったとか。


たしかにこの話題のおかげで「平城遷都1300年祭」というものが、
広く認知されたのは間違いない。


しかし、広く認知されたから成功ではないんです。
2年後に忘れられてたら意味がないし、こういうふうに一気に話題になると
あっという間に消えてしまう可能性があります。


マスコットキャラクターって、話題になればいいってものでもないんですね。
多くの人に愛されなきゃならない。


まして多くの人を誘引するお祭だし、税金で支払われるわけですから、
無難であっても嫌われるよりはマシです。


このあたり、一過性のCMとも違います。無個性ではダメですが、
無難でも接触回数が増えれば、親近感を持たれるようになります。


どうしてこのようなことになったのかというと、
このキャラクターの制作者は著名な彫刻家の方で、
マスコットキャラクターというものを全く知らなかったのですね。
そのことは批判的なメールへの回答として、自身のHPでも書いておられます。


デザイナーと芸術家って、似ているようですが、根本的に違うんですよ。


デザインって、機能なんですね。全てに目的があって理由がある。
さらに、クライアントの意向を取り込んで昇華する作業なんです。


逆に、芸術は自らの情念の発露というか、
作者の内側にあるモノを吐き出す作業とでも言えばいいでしょうか。


だから見にくかろうが、不気味だろうが、
オリジナリティが高ければ高いほど評価される側面があります。


ところがこの作者の方は芸術家ですから、
多くの人に愛されるものをつくるという発想はなかったのですね。


ただ、このキャラクター、さすがに彫刻家の方が作られただけあって、
立体化したほうがいいような気がします。


ちょっとアレンジすれば、愛されるデザインになると個人的には思います。


ちなみにこのキャラクターと比較する意図で引用される
人気のキャラクター 滋賀県彦根市の「ひこにゃん」


兵庫県の「はばタン」
「はばタン」は大会マスコットから県のマスコットに昇格しました。


いずれも嫌われる要素はないですよね。


無難かもしれないし、オリジナリティは少し低いかもしれないけど、
奈良とどっちがマスコットキャラクターとしていいか、一目瞭然でしょう。


イベントのマスコットも販促のキャラクターも芸術作品ではありません。
万人に愛される必要があるのです。


そのことが分かっている人に発注しましょうね。


ちなみに、「はばタン」をキャラクターデザイナーのトッププロ
吉井さんがアレンジすれば・・・


参考になれば幸いです。

Posted by born1963 : 23:51 | Page Top ▲

キャラクター販促137 お色気と悪役

みなさんは「ヤッターマン」というアニメをご存知でしょうか。
最近、リメイクされて、月曜日の午後7時に放映されて、大人気です。


この番組宣伝用の電車の中吊りポスターが面白いのです。


画面の半分を悪役のドロンボー一味が占めていて、
そして残りの半分の半分強(1/4強)をロゴタイプが占めています。


主役のやったーマンはそのロゴに下側が隠れるように
小さく入っているだけです。


もちろん、集中線を引いて主役であるヤッターマンに目が行くようには
配慮しているのですが、どうみてもドロンボー一味の方が目立ちます。


番組の方でも、主役のヤッターマンのキャラクター設定は
現代の若者風にアレンジし、声優さんも一新していますが、
ドロンボー一味は昔のままのキャスティングで、
かつてのイメージを大切にしています。


また、昔のアニメを実写化するというのが
この数年の映画界の流行なのですが、このヤッターマンも実写化されます。


そしてそれが発表されたときのファンのもっぱらの話題は
ドロンジョ様を誰が演じるのかということでした。


嘘か真か、アッジェリーナ・ジョリーにオファーを出して
断られたという噂まで流れました。


ファンはおのおの勝手にドロンジョ様のキャスティングを想像し、
(私が見たのは真木よう子さん、杉本彩さん、蒲生麻由さんが人気でした。
個人的には杉本さんは年齢的にキツイなぁと思いますが)楽しんでいました。


深田恭子さんがキャスティングされたとき、
インターネットでは失望の声が流れました。
(深田さんのイメージはベビーフェイスで、ヒールではありませんから)


これらのことから言えるのは、本当の主役、
少なくとも人気の上では、主役はドロンジョ様だということです。

以前121号でも、悪役というのは人間の欲望の現れですから、
善玉よりインパクトの強いキャラクターになると書きました。


さらにもうひとつ言えるのは、悪役だとお色気を持ち込めるんですね。
そしてセクシーな女性というのは、男性だけでなく女性からも人気があります。


いい悪役(?)キャラはストレートに欲望を刺激します。
そして欲望を刺激すると財布の紐を緩めさせることができるのです。

参考になれば幸いです。

Posted by born1963 : 11:03 | Page Top ▲

キャラクター販促136 効率一辺倒では。。。

小売店を見る1つの指標に「売場効率」というものがあります。
年間売上高を売場面積で割った数値で表します。


当然、単位面積あたりの売上高が大きい方が、
効率よく稼いでいることになります。


これは高度経済成長からずっと続いてきました。
船井総研の船井幸雄会長が、現役のコンサルタントだったころ、
こういう指標を大切にして効果をあげていました。


ところが、モノがあふれる時代になっても売り場に限らず、
工場内も事務職・営業職も同様に効率一辺倒で
同じことをやり続けた結果が、今の日本経済の状態です。


2月20日付の日経MJ誌に面白い記事がありました。
九州地盤のホームセンター・ハンズマンに関する記事です。


昨年11月にオープンした菊陽店の業績が好調だそうです。


本館中央部に吹き抜けを設け、ちょうど劇場の舞台から客席を見るように、
入り口から店舗全体を見渡せるようになっているそうです。


当然店内に吹き抜けを設ければ、売り場面積当たりの売上高が低下します。


それについて大薗誠司社長は、
「効率だけを追求し、売れ筋商品だけを並べて接客販売員を減らせば、
売り場のおもしろみがなくなる。」と気にもしていません。


逆に「コストをかけても、消費者にいい店という印象を持ってもらうことが
10年後も生き残る条件」と明言しています。


「楽しさ」は、通常、効率とは真反対のところにあるものです。


文化や芸術がなくても動物は生きていけますが、
「人はパンのみにて生きるにあらず」なのです。


どこで買ってもある程度同じ品質の商品が買える現在、
お客様は、単なるモノやサービスでなく、
心に触れるプラスアルファを求めているのだと思います。


そしてキャラクターにはその力があります。


まずあなた自身が、もっとキャラクターの持つ「楽しさ」に
触れることから始めてはいかがでしょう。


参考になれば幸いです。

Posted by born1963 : 17:49 | Page Top ▲