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キャラクター販促124 キャラクターをシェアする

2007年11月19日の日経MJに興味深い記事が出ていたのでご紹介します。


自分が作詞・作曲した楽曲をアイドルが歌ってくれるというソフトが、
動画共有サイトの後押しで売れているという記事です。


8月下旬に発売するとわずか2ヵ月で出荷本数は2万3千本に達したそうです。


ここまでヒットした理由のひとつは、「初音ミク」というキャラクターを作り、
そのキャラクターが歌うという設定で、声優の藤田咲さんを起用。
親しみやすい世界観を演出したことでしょう。


なにしろ商品名も「VOCALOID 初音ミク(ハツネ ミク)」
(VOCALOIDというのはヴォーカル・アンドロイドの造語)


パッケージもキャラクターが全面に出ていて、
キャラクターのプロフィールもあります。


サイトではデモソングを落として聞くことができます。
私も聞いてみましたが、実に良くできています。


いかにも合成音声という感じの従来品とはまったく異なり、
普通にアニメの主題歌と言われても信じてしまうくらいの完成度です。


趣味で作詞・作曲をする方にはたまらないソフトでしょう。
バンドでもやっていない限り、自作は自分で歌うくらいしかできませんが、
それを、まるでアイドル歌手のような女の子の声が歌ってくれるのですから。


ただ、この手のソフト(値段も普通のユーザーが購入する価格帯より高く、
キーボード楽器が使えないと楽曲の入力すらできない)が、
「わずか2ヵ月で出荷本数は2万3千本」も売れたところをみると、
購入者が楽曲を作る人たちばかりでないことは明白です。


おそらく、2万3千本も売れた裏には、藤田咲さんのファンや、
その他、幅広くアニヲタに支持された結果だと思います。


実際に、Amazonのレビューを見ると(評価の数が500を超えるレビューもあり、
注目度の高さがわかります)、結構、DTM素人が購入しているようです。


高いハードルを越えてでも使えるようになりたいと思わせる、
それほどこのソフトは魅力的なのでしょう。


そして、その背景には動画共有サイトの存在があります。


今まではせいぜい自分のホームページで細々と公開するしかなかった。
ところが今はYouTubeをはじめ動画共有サイトに投稿すれば、
多くの人に見てもらえます。


特にニコニコ動画ですと、ユーザーの反応がダイレクトに
書き込まれるので、創り甲斐があります。


実際に、ニコニコ動画にあがっている
「みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」
160万回以上も再生されています(視聴には会員登録が必要です)。


また、開発もとのクリプトン・フューチャー・メディアは、
ユーザーがキャラクターを自由に扱うことを容認しているようで、
パッケージの絵だけでなく、ユーザーが自由に「初音ミク」を創作しています。


中にはプロが作ったとしか考えられないようなハイレベルの
3DCGアニメーションもあります。


そして関連する動画の数が1ジャンルを築くほどの量になっています。


つまり、このソフトは、ユーザーが勝手に宣伝してくれているのです。


今までもこれからも、ユーザーを感動させるほど満足させた商品が
クチコミで広がるのは変わりないでしょう。


この『初音ミク』もその要件は満たしているのでしょう。
しかしこの爆発的なヒットはそれだけではないと思います。


このソフトがさらに一歩先を進んでいるのは、

「自分が作った作品を発表したい」

という欲求を刺激しているところでしょう。


今までも音声合成ソフトは存在したし、DTMソフトも多数あったのです。


そういうソフトと『初音ミク』との決定的な違いは、品質もさることながら、
「初音ミク」というキャラクターの存在と動画共有サイトだと思います。


学生服っぽい衣装にツインテールという“いかにもなルックス”と
プロのアニメ声優さんの“いかにもな声”が圧倒的な存在感をかもし出し、
しかも、そのキャラクターがユーザーの思い通りに歌う。


そしてニコニコ動画に投稿すれば、見てくれる人が沢山いる。


このことは、口コミを考えるにあたって、重要な視点を教えてくれました。


キャラクターを囲い込むのではなく、シェアすることで、
より多くのユーザーを取り込む。後発組には良い戦略だと思います。


ある意味ディズニーと対極ですね。


このことはクチコミを考える上で、キャラクターに限らないでしょう。
自分の手で売ることばかりを考えるのではなく、
多くの人を味方につけることを考える。


そうすれば、1人で売って得る収益の何倍もの業績を楽に上げるでしょう。

参考になれば幸いです。

Posted by born1963 : 20:38 | Page Top ▲

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