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キャラクター販促128 著作権

今回は直接販促やキャラクターには関係の無い話なんですが、
2007年12月19日に、非常に面白い著作権に関する最高裁の判断がでたので、
それについて書きたいと思います。

それは53年の映画の著作権消滅が決定したというお話。


もともとはアメリカでミッキーマウスの著作権を守るために
著作権の保護期間を延長したという曰わく付きの法律が始まりなんです。


1960年代、米国の著作権保護期間は56年でした。
ミッキーマウスの初登場作品「蒸気船ウィリー」は1928年の発表ですから、
著作権は1984年に切れるはずでした。

それが1976年には75年(個人作品は死後50年)へと延長されました。
ビジネスも考慮した上で、これを妥当と見る人は多いのです。

で、今度は2003年にミッキーマウスの著作権が切れるはずでした。
しかしまたもやディズニー社などの強い働きかけがあり、
1998年に75年を95年(個人作品は死後70年)に延長する法律が制定されました。
これが、「ミッキーマウス保護法」と揶揄されている法律です。


それに対して、差し止め訴訟が起こったんですけど、
2003年2月にアメリカの最高裁で合憲とされ、成立が確定しました。


それ以降、アメリカは「ベルヌ条約」や「WIPO著作権条約」などの
国際条約加盟国に護期間を延長するよう圧力を強めました。


それを受けて、日本は2003年に映画の著作物に限り
保護期間を公表後50年から70年に延長することになったんです。


そして、この法律の施行は2004年1月1日午前0時からだったんです。


ところが、2003年の50年前1953年と言えば、「ローマの休日」や「シェーン」、
邦画では「第十七捕虜収容所」とか名作が数多くあるんですよね。


しかし配給会社は、わずかの差でこの権利を逃したくないわけです。


映画の著作権というのは、公開された日ではなくて、
公開された年に派生するものらしいのですね。


で、配給会社側はそれをもって1953年12月31日午後12時までの作品を
(つまり1953年公開の作品)この法律の対象になるという主張をしたわけです。


しかし、一審からずっと一環して、法律の対象になる映画は
1954年1月1日午前0時以降と判断されて、配給会社がわは負け続けた。


今回最高裁でも同じ結論がでて、晴れて「ローマの休日」が
500円のDVDで買えるようになるわけですね。


ちなみに、日本ではミッキーマウスの著作権は1978年に消滅しています。
しかし、ディズニーがどっかの幼稚園バスのミッキーの絵を消させたとか、
いろいろとやってますよね。


あれは、著作権ではなく、商標や意匠で登録されているからなんですね。


ですから、非営利で個人が使用する分には、
ミッキーマウスをつかっても大丈夫のハズです。


もっとも、商標を汚すようなことはできないですけどね。


今回は特に何かの役に立つ話ではないですけど、
トリビアとして覚えておいても損はないですよ。

Posted by born1963 : 01:02 | Page Top ▲

キャラクター販促126 サンタクロースの衣装はなぜ赤と白?

この時期になってくると街はクリスマス一色に彩られるんですが、
そのたびに書きたくなるのが、世界でも最も有名なキャラクターサンタクロース


2年くらい前にも書いたのですが、新しい読者はしらないでしょうから、
あらためて書いてみたいと思います。


実は、私達が知っているサンタクロースって、
もっとも成功した販促キャラクターだったってご存じですか?


そうなんです。あの赤い服を着たサンタさんはある商品の広告のために
つくられたキャラクターなんです。


その商品とは・・・


ジャンジャジャーン!
それは『コカコーラ』だったのです。


結構有名な話なんで、ご存知の方も多いと思いますけど、
サンタクロースを今の姿にしたのは、コカコーラ社の宣伝部でした。


1931年コカコーラ社は同社のイメージカラーである
「赤」と「白」をサンタクロースの衣服に重ね、
サンタクロースがコカコーラを飲んでいるイメージのポスターや広告を
大量に作成して、ブランドイメージの浸透を図りました。


あんなチンドン屋みたいな派手な衣装をきた陽気なじいさんなんて、
冷静に考えればあり得ないですよね。


実はチンドン屋そのものというか、コカコーラの宣伝マンだったわけです。
それならあの衣装も納得ですよね。


もちろんコカコーラ以前にもサンタクロースは存在したのですが、
それまでのサンタクロースというのは、
その語源である聖ニコラウスそのものであったり、
北欧ではサンタクロースのことを「ユーレニッセン」と呼びますが、
その語源「ニッセ=赤い帽子」をかぶった森の妖精であったりしたのです


今となっては、サンタクロースとコカコーラを結びつけて考える人は
少ないと思いますが、ライバルのペプシコーラがどうあがいても
サンタクロースにあの青い缶を持たせることはできないですよね。


つまり、ライバルのソフトドリンク各社は、このクリスマスシーズンに
サンタクロースを使ったセールスはできないのですね。


子供が主役の年に数回のイベントで、これって痛いですよね。


ここまでキャラクターを拡げるのは相当な資金力が必要です。


しかし、既存のキャラクター(神話や寓話の著作権がないものですよ)に、
自社のエッセンスを振りかけて世に出す。


うまく定着すれば、他社が参入できない高い障壁を作ることができるんですね。


こういうキャラクター販促もあるんですね。


参考になれば幸いです。

Posted by born1963 : 12:19 | Page Top ▲

キャラクター販促125 クチコミの逆利用

先月末、残業をしていて、残業食を買いにいったデザイナーが
カップヌードルの新味「ミルクシーフードヌードル」を買ってきました。


そのデザイナーはカップヌードルが大好きで、
新商品がでると必ずチェックしています。


彼曰く「やっと時代が俺に追いついた」とのこと。


実は一部のマニアの間では、シーフードヌードルを暖めた牛乳で作ると
カルボナーラの味になってウマイと評判だったとか。


まぁ、考えてみれば、シーフードとミルクと言えば、
クラムチャウダーなどのスープがあるわけで、相性が悪いわけないですね。


他にもカップヌードル塩にクリープでとんこつ風の味
カップヌードルに大量のケチャップでナポリタン風の味など、
さまざまな食べ方があったそう。


今回、日進製粉の公式発表でも噂を元にネットで検索し、
そのヒット件数が多かったので開発に乗り出したとあります。
→ これがミルクシーフードヌードルの真実だ


最近になり、ブログの普及で一気にこの変則的な食べ方が話題になり、
広まったのがその要因のようです。


これまでは、商品が発売された口コミが生まれます。
しかし、このケースでは、口コミが先で、商品開発が後、なのです。


この傾向は今後さらに増えてくるかもしれません。
それを加速させているのがインターネットです。


これまでは、口コミは人から人へと伝わっていました。
だから敏腕マーケッターは、実際に流行に敏感な人を見つけて
追いかけることで、流行の兆しを読むことができました。


しかし、現在ではインターネットだけで、
流行を読むことができるようになりました。


そこには、あなたのビジネスで
大きなチャンスをもたらすものもあるかもしれません。


参考になれば幸いです。

Posted by born1963 : 16:45 | Page Top ▲

完全自動のサイト作成ツール

『PLAMO X』

少し前にサテライトサイトを作るために、 この自動サイト作成ツールを購入しました。


それでサイトを作ったサイトが『デジカメ全員集合』


まだテンプレートのカスタマイズもなにもしていませんし、
自動更新機能の設定も済ませてはいませんが、
この100ページを超えるサイトをつくるのにかかった時間は約2時間。


凄いでしょう。
なれれば半分の時間で作れるんじゃないかな。


あとはテンプレートを加工して、サテライトサイトとしての機能を持たせる。
さらに、自動更新機能の設定をするくらいでしょう。


それなら、マニュアル見ながらやっても、あと1時間もあればできそうですね。


これは古いPLAMO2.0で作ったんですけど、
今の『PLAMO X』なら、HTML書き出し機能があるので、
もっといろいろとできそうです。


こういうサイトをいくつも持つことで、そのうち収入が派生するというのが
アフィリエイトで儲けている人達の言い分です。


100ページのサイトが2時間。これなら毎週1つずつ作ることもできますね。
手作業では不可能なことも、『PLAMO』なら可能です。


『PLAMO X』


これだけの機能を持つ自動化ソフトは他にないですよ。

Posted by born1963 : 16:17 | Page Top ▲

キャラクター販促124 キャラクターをシェアする

2007年11月19日の日経MJに興味深い記事が出ていたのでご紹介します。


自分が作詞・作曲した楽曲をアイドルが歌ってくれるというソフトが、
動画共有サイトの後押しで売れているという記事です。


8月下旬に発売するとわずか2ヵ月で出荷本数は2万3千本に達したそうです。


ここまでヒットした理由のひとつは、「初音ミク」というキャラクターを作り、
そのキャラクターが歌うという設定で、声優の藤田咲さんを起用。
親しみやすい世界観を演出したことでしょう。


なにしろ商品名も「VOCALOID 初音ミク(ハツネ ミク)」
(VOCALOIDというのはヴォーカル・アンドロイドの造語)


パッケージもキャラクターが全面に出ていて、
キャラクターのプロフィールもあります。


サイトではデモソングを落として聞くことができます。
私も聞いてみましたが、実に良くできています。


いかにも合成音声という感じの従来品とはまったく異なり、
普通にアニメの主題歌と言われても信じてしまうくらいの完成度です。


趣味で作詞・作曲をする方にはたまらないソフトでしょう。
バンドでもやっていない限り、自作は自分で歌うくらいしかできませんが、
それを、まるでアイドル歌手のような女の子の声が歌ってくれるのですから。


ただ、この手のソフト(値段も普通のユーザーが購入する価格帯より高く、
キーボード楽器が使えないと楽曲の入力すらできない)が、
「わずか2ヵ月で出荷本数は2万3千本」も売れたところをみると、
購入者が楽曲を作る人たちばかりでないことは明白です。


おそらく、2万3千本も売れた裏には、藤田咲さんのファンや、
その他、幅広くアニヲタに支持された結果だと思います。


実際に、Amazonのレビューを見ると(評価の数が500を超えるレビューもあり、
注目度の高さがわかります)、結構、DTM素人が購入しているようです。


高いハードルを越えてでも使えるようになりたいと思わせる、
それほどこのソフトは魅力的なのでしょう。


そして、その背景には動画共有サイトの存在があります。


今まではせいぜい自分のホームページで細々と公開するしかなかった。
ところが今はYouTubeをはじめ動画共有サイトに投稿すれば、
多くの人に見てもらえます。


特にニコニコ動画ですと、ユーザーの反応がダイレクトに
書き込まれるので、創り甲斐があります。


実際に、ニコニコ動画にあがっている
「みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」
160万回以上も再生されています(視聴には会員登録が必要です)。


また、開発もとのクリプトン・フューチャー・メディアは、
ユーザーがキャラクターを自由に扱うことを容認しているようで、
パッケージの絵だけでなく、ユーザーが自由に「初音ミク」を創作しています。


中にはプロが作ったとしか考えられないようなハイレベルの
3DCGアニメーションもあります。


そして関連する動画の数が1ジャンルを築くほどの量になっています。


つまり、このソフトは、ユーザーが勝手に宣伝してくれているのです。


今までもこれからも、ユーザーを感動させるほど満足させた商品が
クチコミで広がるのは変わりないでしょう。


この『初音ミク』もその要件は満たしているのでしょう。
しかしこの爆発的なヒットはそれだけではないと思います。


このソフトがさらに一歩先を進んでいるのは、

「自分が作った作品を発表したい」

という欲求を刺激しているところでしょう。


今までも音声合成ソフトは存在したし、DTMソフトも多数あったのです。


そういうソフトと『初音ミク』との決定的な違いは、品質もさることながら、
「初音ミク」というキャラクターの存在と動画共有サイトだと思います。


学生服っぽい衣装にツインテールという“いかにもなルックス”と
プロのアニメ声優さんの“いかにもな声”が圧倒的な存在感をかもし出し、
しかも、そのキャラクターがユーザーの思い通りに歌う。


そしてニコニコ動画に投稿すれば、見てくれる人が沢山いる。


このことは、口コミを考えるにあたって、重要な視点を教えてくれました。


キャラクターを囲い込むのではなく、シェアすることで、
より多くのユーザーを取り込む。後発組には良い戦略だと思います。


ある意味ディズニーと対極ですね。


このことはクチコミを考える上で、キャラクターに限らないでしょう。
自分の手で売ることばかりを考えるのではなく、
多くの人を味方につけることを考える。


そうすれば、1人で売って得る収益の何倍もの業績を楽に上げるでしょう。

参考になれば幸いです。

Posted by born1963 : 20:38 | Page Top ▲