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コアラ社長 三たび

97号、99号で取り上げた「コアラ社長の経営戦略」のマルイ不動産さまから
お手紙が届きました。(いい本ですので是非読んでください)


なんだろうと思って封を開けると、シールが数枚。
見れば多治見という文字と変なキャラクターのイラストが。。。



多治見というと、今年8月16日に40.9度の日本最高記録を
74年ぶりに更新した岐阜県の日本一暑い街。


そういえばマルイ不動産さまも岐阜だったな、とお手紙を拝読すると、
あら、マルイ不動産さまも多治見が本店だったのね。


なになに、このキャラクターは「うながっぱ」と言って、
商店街のシンボルの河童と名物うなぎをくっつけて作ったと。


なるほど、アイデアはコアラ社長こと小原社長が出したんですね。


えっ、デザインはあんぱんまんのやなせたかしさんですか!


いや、さすがです。コアラ社長。


このアイデアは素晴らしいです。ベタな組み合わせと言う事なかれ。
よく考えてあります。


普通地方の自治体のキャラクターというと、
名物をストレートに表現するものが多いのです。


例えば、私が住む八街市は落花生の産地ですから、
ピーちゃんとナッちゃんという双子の男女のピーナッツのキャラクターです。


なんのヒネリもないでしょう(苦笑)。


こんな感じでうなぎが名物だからうなぎのキャラクターとか、
河童の伝説があるから河童のキャラクターとかになるのが多いのです。


ところが“うながっぱ”ですよ。
パッと見、変です。でも理解の範囲を超えるほどじゃない。


そして、ネーミングも含めて覚えやすい。


さらにこのネーミングから新たに名物を作ることができる。
“うながっぱ料理”=“うなぎ”+“かっぱ(きゅうり)”


例えば、お寿司の巻物。それぞれ別の細まきはありますから、
両方をいっぺんに巻いてもいいですよね。


想像しても決して不味いものにはならないでしょう。


特に岐阜は関西圏なので、うなぎを蒸さずに焼くはずですから、
相当こってりしていると思うので、きゅうりを一緒にすることで、
さっぱりと食べられるんじゃないかな。


さらに、多治見は毎年の最高気温を出し続けている日本一暑い街です。


それが偶然にも今年は記録を更新したというおまけまで付いて、
名実ともに“日本一暑い街”になったわけですね。


そして、そのニュースが日本中に流れ皆の記憶に残っているうちに、
キャラクターを発表。しかもキャッチフレーズは

「日本一アツイ多治見ではおもてなしもアツイ!」


そしてこの秋、JRと岐阜県が行う「飛騨・美濃じまんキャンペーン
(ぎふデスティネーションキャンペーン)」に合わせて、
「多治見大交流記!」を開催。


完璧ですね。


行政だけでやっていたのでは、こうはならなかったでしょう。


やっぱり、優秀な経営者がおられると、
このようにキャラクターひとつをとっても大きな流れの中で
キッチリとした役割を与えられ、その効果は相乗効果で何倍にもなるんですね。


いや、今回のことは非常に勉強になりました。
小原社長、総務の藤原様、ありがとうございました。


そして、なによりも、私は千葉県在住で岐阜には縁もゆかりもない。
岐阜で商売しているマルイ不動産様のお客にはなりようがない。


にもかかわらず、数ヶ月前にサイトでご著書をご紹介しただけですのに、
覚えていてくださって、このように私の役にたつかもしれないと
こうやって手紙を送ってくださる。


これは、小原社長のお人柄もあるのだろうけど、
実はクチコミを誘発する戦略でもあるのです
(ご本人が意識しているかどうかは別)。


今回はグッズをプレゼントしたというわけではないですよね。
(シールは入ってましたけど)いただいたのは、
主に私のやっている活動に関係する情報です。


でも、嬉しいんですよ。それはモノ以上に心遣いだから。


そうすると、喜んだ私はこうやってメルマガに書いて、
またサイトにも写真をアップして、しかも事あるごとに話しするでしょう。


私の発言力なんてたかだかしれてますが、
それでもネットの無かった時代と違い、
(昔は1人の後ろに70人と言われていた)
メルマガとサイトで3000人くらいの人へメッセージが届きます。


封書一通で、ものすごいパフォーマンスですよね。

ただ、誤解していただきたくはないのは、
こういうことを仕組みとして取り入れるのはいいですけど、
打算的にやってはいけないということ。


なぜか、そういう打算的な考えはお客様に伝わってしまうのです。


ですから仕組みとして取り入れるなら、平等に行いましょう。

それから、これも大切なことなんですが、
コレ読んだ人も覚えているのは「コアラ社長」で、
マルイ不動産の名前じゃないと思います(笑)。


でも「コアラ社長の不動産屋」で探せるわけだから、
その点でもキャラクターは強いですね。


「コアラ社長の経営戦略」増刷が決定したそうです。是非!

Posted by born1963 : 14:27 | Page Top ▲

猿真似は火傷をする

一度ディズニーランドに行ったことのある人はご存知だと思うのですが、
アトラクション、特にライド系に乗車するとき、
キャストに必ず「何人のグループか」聞かれます。



そうして、そのグループが同じ列だったり、
乗り物だったりに入れるように配慮してくれます。


実は、それだけではなくて、そのグループと他のグループが
相席にならないようにも配慮しているのです。


ディズニーシーの海底2万里のように、全員が外を向いて、
しかもすこし間隔を空けて座るアトラクションのように例外はあるのですが、
基本的にそうです。


カリブの海賊なんて、全員が進行方向に向くわけですから、
カップルが1列に2組並んだって、それほど抵抗はないと思うのですが、
必ず1列に1組。どれだけ混んでいてもその原則は守られます。


これが地方の遊園地や、自治体がやっているアトラクションだったら、
混んでくれば相席させられることもあるでしょう。


例えば、東京の葛西臨海公園に大きな観覧車があります。
お台場の観覧車と匹敵するくらいの規模ですし、眺めも同じ東京湾。


にも関わらず、空いています。
葛西臨海公園自体はそれほど不人気スポットではないにも関わらずです。


なぜか? それはホームページを見ればわかります(笑)。


そうなんです。相席させられてたのです。


カップルと親子連れが、観覧車のゴンドラで相席したらどうなります?
ちょっと想像してみてください。


観覧車のゴンドラはカリブの海賊とは違って、
対面座席で、しかもクローズドな空間ですよ。


どんだけ気まずい思いをしなければならないんですか?


17分間が何時間にも感じるくらい苦痛ですよね。


「お台場はさぁ、混んでるジャン。こっちなら空いてるからさ〜」
とか言って彼女を連れてきたヤツは確実にフラれる羽目になります。


一度苦痛を味わった人は二度と行こうとは思わないでしょうし、
わざわざホームページで確認することもないでしょうから、
当面、あの観覧車は空いていることでしょう。


おそらく、相席を廃止しても、
他にも配慮の足りない点が出てくるんじゃないでしょうか?
(ていうか、ホームページを見る限り、既にあるような気がしますが・・・)


この観覧車の例は単純に観覧車が流行っているから導入した。
けど、誰がどんな風に使うかまったく考えていなかったから失敗した。
という典型的な事例ですね。


キャラクターも一緒です。


「キャラクターを導入したら流行るらしいぞ」って導入しても、
自社のサービスや製品とまったく無関係なら上手くいきません。


ましてやそのキャラクターを使って、お客様に何を提供するのかが
見えてなかったら、上手くいくはずもないのです。


キャラクターを導入するときは、このメルマガのバックナンバーも
しっかり読んで、学んで欲しいと思います。


参考になれば幸いです。

Posted by born1963 : 17:47 | Page Top ▲

あらゆる人間関係の悩みを解決する最強の方法

『2日で人生が変わる「箱」の法則』

この本はねぇ、読みなさいとは言わないけど、読んだ方がいいですよ。

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』に続く2冊目ってことなんですが、
私は前著は読んでいないのです。

あまりにも評判がいいので、とりあえず一冊買おうと思って、
「箱の法則」全体について書いてあるらしいこの
『2日で人生が変わる「箱」の法則』を購入したのです。



前著を読んでないので、どっちがよかったかなんてことは言えませんが、
少なくとも、この本を買ったことは大正解でした。


著者のアービンジャー・インスティチュートというのは、
本の中の話みたいですけど、アメリカ・ユタ州に拠点を置く研究所のこと。


哲学者テリー・ウォーナーを中心に、ビジネス、法律、経済、哲学、
家庭、教育、心理学の専門家が人間関係の諸問題を根本的に解決して、
収益性を高めようという独自のマネージメント研修やコンサルティングを
世界中でやっているんだそうな。


そして、この本はこの研究所の研究の成果をまとめた物なんだって!


いろいろ自己啓発書を読んできましたけど、
これほど深く納得させられて、行動に影響を与えそうな本は無かった。


これはもう、本の域を出て、どっちかというと体験に近い経験です。


しかし、それよりも凄いなと思ったのが、実は斉藤一人さんの教え。


というのは、この本に書いてあることって、一人さんが
人間関係を巧くこなす方法として、語っている内容そのものです。


一人さんは言うのです。
「他人の機嫌をとってはいけない。自分の機嫌を取るんです」
「人は変えられない。自分を変える」
「他人に期待しない」
「天国言葉を話す」
等々


これら、言葉を変えて、すべてこの本に入ってました。


一人さんの話は説明不足というか、さらっとしてますし、
わからなくてもいいから実践しなさいというスタンスなので、
今まで腑に落ちないことがあったのですが、
この本を読んで、スッキリなっとくできました。


って、ことはやっぱり一人さん凄いなぁ。

Posted by born1963 : 19:57 | Page Top ▲

キャラクター販促113 誇り

さて、今回も引き続きディズニーランドネタです。
ちょっとキャラクターネタから外れますが、サービスの基本というか、
学びになりますので、ちょっと書きたいと思います。



ビッグサンダーマウンテン(今回数少ないライド系)の前で、
ファーストパスの入場時間まであと1〜2分を待っていた時のことです。


子供がポップコーンをドバッとこぼしてしまいました。
バケツのような器に入ったヤツの半分弱くらいでしょうか。


その日は混んでいたのもあって、
近くにカストーディアル(掃除係)がいませんでした。
近くに掃除道具が置いてある様子もありません。


すると私の目の前にいた、列を並ばせるキャストがすかさず
その場に行って、まず足でポップコーンを集めました。


そして一瞬の躊躇もなくサッとしゃがんで
両手で持てるだけのポップコーンをすくいます。


そのまま小走りで近くのゴミ箱に。
また、それを見たもう一人のキャストも同じように両手ですくいます。


結局、2人あわせてたった3往復でゴミを綺麗に片付けてしまいました。


このとき驚いたのが、キャストの二人とも、
全く躊躇することなく、素手でポップコーンを掬い取ったこと。


いくらさっきまで食べていたものとは言え、
バターだとかシロップだとかでべたべたしているものを素手で拾う。


おそらく、手をタオルで拭くことはできても、
持ち場を離れてすぐには手を洗いにいけないでしょう。


ましてや自分たちはゲストを並ばせたりするのがメインの仕事で、
カストーディアルではないのにです。


私は彼女たちを見て、この人達は自分たちの仕事に
誇りを持っているなぁと思いました。


そういえば、ディズニーランドでカストーディアルと言えば人気の職業です。


いつも洗いたての真っ白なユニフォームと背筋を伸ばした
掃除の仕方は一種のパフォーマンスと言っていいと思います。


子供たちも気軽に声をかけますし、昔聞いた話では、
アルバイト学生に一番人気が高いのもカストーディアルだったそうです。


でも、これって凄いことだと思いませんか?


どうも私たちは、他人が掃除をやってくれるようになると、
場所の使い方が荒くなるようです。公共施設のトイレがその典型ですね。


さらに、そういうところを掃除してくれる人まで一段低く見る傾向があります。


そのマイナスの意識は、サービス品質の低下につながるでしょう。


でもディズニーランドはそうはなりませんでした。


掃除係のユニフォームをカッコイイデザインに変え、
道具を工夫し、掃除をする姿がカッコイイと思えるように掃除の仕方を変え、
さらに、キャスト全員が掃除係であるという風に意識を変えました。


実際に、朝、掃除をしている人たちが昼には歌を歌ったり、
ぬいぐるみを着て踊っているわけです。


そしてそれは、実際に「掃除係」を見る人の目を変えてしまったのです。


「自分の仕事に誇りを持つ」ことは、すべての社会人にとって重要です。


誇りが持てなければ、どれだけ価値の高い仕事であっても、
サービスの質は低下してしまいます。


ディズニーランドのカストーディアルの例は、
「自分の仕事に誇りを持つ」こと、そしてそのために工夫をすること
その大切さを教えてくれています。


キャラクター販促にしても同じです。
「子供だましだ」と思いながらやっていたのでは成果はあがりません。


どうせなら、お客さんと一緒にキャラクターを楽しんでしまえるくらいの
意気込みでとりかかりましょう。


参考になれば幸いです。

Posted by born1963 : 19:54 | Page Top ▲

キャラクター販促112 会社自体の価値を高めてくれる

一度ディズニーランドに行くと、
メルマガだったら数回分のネタは確実に拾えますね。
今日はそんなお話をしようと思います。



実は、今回は8月末の平日、しかも天気もイマイチということで、
密かに空いているのではないかと期待しておりました。


私の知人もかつて、8月最後の日曜日に行ったときは
空いていたと言っていました。


しかし、世の中そんなに甘くないようで、結論から言うと、
十年以上前にお盆に義兄一家と行ったとき以上に混んでいました。


やはり今年は夏休みが2日までと長いことと、
夏季イベントの最終日ということもあったようです。


それと近所のお母さんどうしが子供連れでやってくるという
グループが相当数おられました。(つまり親父はいらない?)


とまぁ、そんなこんなでとても混雑はしていたのですが、
私たちの目的はライド系のアトラクションではなく、ショーを見ること。


ショーなら開演時間の20分程度前に行っても、余裕で見れますし、
プログラムによっては、それほど後ろになりません。


ライド系のアトラクションは、この夏リニューアルした「カリブの海賊」と
私の大好きな「ホーンテッドマンション」くらいが見れたらいいという
気軽なノリでしたので、それほど混雑も気になりませんでした。


ところが「ホーンテッドマンション」はティムバードンの
ナイトメア仕様に衣替えのため休館。


それは仕方ないにしても問題は「カリブの海賊」


午前中はなんと「90分待ち」でした。


「カリブの海賊」と言えば、かつては長くても待ち時間15分。
それほど高い人気のアトラクションではありませんでした。


それが今回のリニューアルで、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」を
モチーフにしたストーリーに変更されました。


そうしたら、この人気です。


でも、「カリブの海賊」というアトラクションですから、
できることは知れていますよね。


せいぜい人形や演出、音響が少し変わる程度でしょう。


また、映画のストーリーに準じたからと言って、
映画俳優が出てくるわけでもありません。


たとえ、俳優そっくりの人形でもそれほど人気は出ないでしょう。
(東京タワーの蝋人形館に行列ができたという話は聴きません)


ということは、お客様は映画出演者のレプリカを見たいのではなく、
映画の世界観を楽しみに来ているんですね。


もっと言えば、ゲストはみんな、奇才ジョニー・デップが演じたキャラクター
「キャプテン・ジャック・スパロウ」がどこにいるのか
楽しみにしているわけです。


そのことは、この行列に並んでいる最中にも実感しました。


普通、アトラクションの建物の中に入ったら、外部からは見えませんよね。


ところが、「カリブの海賊」は、行列が奥まで行って折り返す部分で、
窓を大きく開けて外が見えるようにしてあるのです。


ディズニーのアトラクションは、並んでいる時間もアトラクションとして
作ってあるため、外部との接触を廃し、色々な小物や音響等で、
アトラクション本番への期待感を高めるのが常です。


そんな大事な行列の途中に、全く(時代がずれていないからまだまし?)
関係の無いワールドバザールが見え、窓の側には黒山の人だかりです。


やがてその理由がわかりました。


その部分に溜まっている行列が入れ替わるころ、
キャプテン・ジャック・スパロウに扮する俳優さんが登場するという趣向です。


窓の外にいる人達は、アトラクションで並んでいるときに体験して、
もう一度ちゃんと見たくて、窓の外に待機していたのですね。


もちろん、登場と同時に悲鳴のような声援が起こります。

ありえなくないですか?


そこにいる「キャプテン・ジャック・スパロウ」は
かわいい着ぐるみでもなければ、もちろん、ジョニー・デップでもありません。


オリエンタルランドで働いているただの無名俳優ですよ。
──────────────────────────


もちろん、ゲストもそんなことは百も承知で楽しんでいるわけです。
つまり、この場所では、「キャプテン・ジャック・スパロウ」そのものに
人気があるんですね。


おそらく、万が一ジョニー・デップが麻薬等の不祥事を起こしたところで、
「キャプテン・ジャック・スパロウ」の人気には影響ないでしょう。

このことは、キャラクターの持つ力を良く表していると思います。


つまり、キャラクターは年も取らないし不祥事も起こさない。
グッズ展開ができる。わずかなランニングコストで働き続けてくれる。
(ジャックの俳優さんのギャラはデップのギャラの何万分の一でしょう)


そして何より、世界観を共有することで会社自体の価値を高めてくれる。

参考になれば幸いです

Posted by born1963 : 14:31 | Page Top ▲