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世界観を売るアンパンマン
2004年8月17日の日経流通新聞のトップはアンパンマン強化会議だった。
こういうメジャーキャラクターを使うやり方は、
俗に言う“キャラクターの人気にあやかって”商品を売るやり方で、
私が提唱しているキャラクター販促とは違うのだが、学ぶべきところはある。
それは商品を売っているのではなく、アンパンマンの世界を売っているのだ。
トラックバック先のノーリスク企業法の丸山先生も書かれているが、
この考え方は中小企業の販促に非常に重要だ。
利益の追求よりもキャラクターの世界観を大切にしているのだ。
まず考えるのは、消費者である子供達の利益。
そのためにライセンシー各社も自社のエゴは通さない。
だから、完成した商品はまず「アンパンマンの世界を表現」している。
ここでは、「○○○」の「アンパンマンハンカチ」ではなく、
純粋に「アンパンマンのハンカチ」なのだ。
キャラクターを販促に使う場合、中途半端にするとただの絵になってしまう。
その世界観をキチンと演出することによって、強い印象を得ることができるのだ。
そのあたり、このアンパンマンはよく考えている。
また、このアンパンマン、通常のライセンスより低いロイヤルティで、
しかも、ミニマムギャランティ制度(これが大企業しか有名キャラを
使えない理由。最低ロット数を決めてロイヤルティ先払い)を
とっていないから、ライセンシーであるメーカーがいい仕事している。
例えばバンダイの衣料品店「アンパンマン・キッズコレクション」。
会員になると、毎回絵柄を買えたお礼のカードを送り、
子供の写真とイラストを組み合わせた絵皿をプレゼントするなど、
お金では買えない価値を演出している。
こういうことは、従来のライセンス契約ではできなかった。
(作ったものそれぞれにロイヤルティが発生するので、
コストが合わない。まして衣料品と絵皿だと業種が違うので、
簡単に契約できなかった)
この方法は、企業キャラクターやストアキャラクターを
使って販促をするときに、有効な手段だった。
だって、大手がまねできないのだから・・・。
しかし、これからはそうもいかない。
いつまでも他のライセンサーが従来通りのやり方を続けるとは限らないし、
ライセンシーの方も、アンパンマンの成功例を引き合いに出してくるだろうから。
これからは、オリジナルキャラクターの特性をもっと活かして
お客様とコミュニケーションする方法をもっと工夫して行かなければならない。
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