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35 神は細部に宿る

この前、某大手代理店にお邪魔したときのこと。雑談の中で出てきた話が、保険のアフラックのアヒルでした。

みなさんご存知と思いますが、今、アフラックの保険に加入すると「No.1 ダッグ」というアヒルのぬいぐるみがもらえるのです。私と話ししていた方は、そのアヒルのおかげで今、アフラックの加入者が急増していると言うのです。

えっ? たかだかぬいぐるみで保険の契約が増えるはずがないって?

そうですね。常識的にそう考えます。

数百円の商品をおまけ目当てに購入するということはあっても、毎月数千円〜数万円の保険をおまけ目当てに購入するヤツはいないって。

でも、事実なんです。

アフラックは「ぬいぐるみ」で加入者が増えているのです!

では、どうしてそんな事がおこったのでしょう?

「No.1 ダッグ」の名前にヒントがありました。

実はアフラックはガン保険、医療保険で日本一の契約者数なんです。つまり、もともと商品はいい。そして、お客様の信頼も厚いわけですね。ですから下地はあったわけです。しかも、ここ数年ずっと、サラリーマンの収入は減り続けています。さらに保険会社の不祥事その他で、保険を見直す動きができたのも追い風でした。あと少しのキッカケでブランドスイッチが起こる状態だったわけですね。

また、もともとCMキャラクターとしてあのアヒルの人気は高かったですよね。にも関わらず、2003年のデビュー以来、グッズは出ていなかった。こちらもブレイクする下地はあったわけですね。

そこに「No.1ダックプレゼント」です。

ど〜んと、ブレイク。
仕掛け人の予想どおりの結果ですね。


閑話休題。


では、なぜ、あのアヒルは、あれほど人気があるのでしょう?

それが、今回のテーマ。

「神は細部に宿る」です。


この言葉を言ったのは、美術史家のアビ・ヴァールブルグです。細部へのこだわりが、作品のクオリティを決定づけるという意味に解釈しています。

あのアヒルも、その徹底したこだわりが、キャラクターとしての存在感を際だたせているのです。このキャラクターが作られたのは、「アフラック」という商品名とアヒルの鳴き声が似ていると言う程度の全くの思いつきだったのでしょう。その程度の思いつきだったものが、製作陣の細部まで徹底的にこだわった作り込みのおかげで、あれほどの人気を博したのだと思います。

このアヒルがCMに登場したのは、2000年、アメリカでのことです。

アメリカ人もキャラクター好きでは日本人に劣りませんが、意外なことにアメリカにおいて、キャラクターは子どものものなんです。大人のビジネスマンは使わないんです。ですから、保険という大人の商品には使えない。しかし、広告先進国のアメリカですから、キャラクターがお客様とのコミュニケーションに有効であることは、充分認知されていたハズです。

そこで考えられたのが、徹底的にリアルに作り込んだアヒルだったわけです。

本物と見分けがつかないアヒルがコミカルな演技をして、「アフラック!」と決めぜりふを言う。

ずいぶん前にも書きましたけど、お客様が思わずツッコミたくなるボケをキャラクターにさせるとお客様を巻き込む事ができます。それはアメリカでも同じです。

この単純極まりないアイデアを、細部まで丁寧にこだわって、アヒルを誰が見ても本物にしか見えない完成度に高めることによって、大人の観賞にたえられる映像作品にしたのです。

このCMはアメリカでも予想どおりの人気を博し、エミー賞受賞という快挙までなしとげました。エミー賞を取った作品を馬鹿にする人は、そんなに多くないですよね。権威の後ろ盾が付いたわけですから、もう、立派な大人のCMです。

こうして視聴者はアヒルのCMをずっと楽しむ事ができて、その勢いで日本でも使われることになったのです。

では、ちょっと想像して欲しいのですが、あのアヒルが誰が見てもわかる人形だったら、あのCMは面白かったでしょうか?「くだらねぇ〜」と一笑に付すのが関の山じゃないですか?

「矢田亜希子も売れてるんだから、仕事えらべよな〜」とか思いません?

でも、あのCMでは、そうは思わないですよね。
あのアヒルに親近感を覚えたり、感情移入したりしていませんか。

ね、だから人気がでるのです。

「アヒルの鳴き声とアフラックという商品名が似ている。」キャラクターを作るとき、商品やブランドと関連性があれば、最初はその程度の思いつきでいいのです。あとはキッチリとクオリティを上げて、水準以上のものを創りあげる。そうすることでコミュニケーションのとれるキャラクターに育つのです。

「神は細部に宿る」

ぜひ、覚えておいていただきたいと思います。

Posted by born1963 : 18:32 | Trackbacks (0) | Page Top ▲

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